ブログでのつけば小屋の情報が好評(公開後2週間程度で1000アクセスを超える状況)でしたので、より分かりやすい情報をお伝えできるよう情報を固定ページを作りました。また、GoogleMAPにて各つけば小屋の登録情報を更新しております。
つけば小屋へ行ってみませんか?
つけば小屋は、地元の高齢の方が利用されることや、観光の方が食べられることが多いとのことですが、もっと、若い人にも食べてもらいたい、とのことで、こちらのWEB記事を読んでくださるウグイを食したことのない若い方や河川釣りを愛する釣り人の皆々様。ぜひとも足を運んでみてはいかがでしょうか!?
2023年度つけば小屋情報 ※リンク付き | 備考 | 連絡先 |
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吉池小屋(平和橋) ※更埴漁協の「つけば小屋」タブを参照 | 2023年度の営業は終了しました。 | TEL:090-4230-6933 |
魚とし(坂城大橋) ※公式WEBにつながります。 | 営業開始 ※要事前予約 | 小屋:0268-82-8342 自宅:0268-82-2375 |
鯉西(常田新橋) ※公式WEBにつながります。 | 営業開始 | TEL:0268-22-5124 |
つけばあわじ(佐久大橋) | 5月末より営業開始予定 *6月いっぱいウグイの提供を予定 | TEL:090-4016-3245 |
「つけば」 とは?
長野県では、千曲川水系中流域(県内では、千曲市、坂上町、上田市内)に全国的に見ても珍しい「つけば漁」があります。
つけば漁とは、種付け場を意味する言葉で、産卵をするコイ科の魚:ウグイ(赤魚、ハヤ)の習性を利用し、小石を引き詰めた人工的産卵床を作り、集まるウグイを漁獲する伝統的な漁法です。つけば小屋は、この「つけば漁」でとれたウグイ料理などをふるまう小屋になります。つけば小屋は、千曲川の河川沿岸に設立しておりますので、川の風情を楽しみながら、ウグイ料理を楽しむことが出来ます。また、つけばの宴が行われたという記録は、明治初期'(1877年)に記録がされており、漁法そのものは、江戸時代には伝統的に行われてきたと考えられております。
千曲川水系の更埴漁協地域では、温泉地域を利用する観光客や地元の方へむけ、4月~6月にかけて季節限定の食材として楽しまれてきました。*「破戒 (1963,市川崑)」の映画を見ると千曲川での釣りが映るのですが、魚籠のサイズなどからウグイを狙っていたのではないかと思われます。
長野水産史より
千曲川水系の名別になっているツケバ宴が、いつのころからはじまったのか歴史は明らかではないが、更埴漁協組合の堀内莊一郎は、その地方での伝承を次のように報告している。今から90年ぐらい前、明治の初め、戸倉に坂づくりの坂井量之介という人がおり、時折仲間を誘って千曲川河原に出かけ、魚を獲って、その場で焼いてたべるのを楽しみにしていた。これがツケ場の始まりだと伝えられる。その頃、坂井がこのあたりに湧湯があるのを認め、明治二十六年に一念発起して開湯したのが、戸倉温泉の始めであり、温泉の発展につれてツケ場宴も賑やかになった。この地方のツケ場は4月上旬から7月下旬までの三カ月でシーズンには八十力所もの漫暮が河原に張られウグイの塩焼、魚田、天ぶらなどで客を喜ばせている。
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島崎藤村が小諸に住んだのは、明治三十年(1897年)代であるが、彼は「小諸諸辺ではハヤがよく獲れるが、土地の人たちが千曲川の岸へ酒を提げて行って、河から釣ったばかりのハヤを魚田にして味うなどは、ちよっと旅の人の知らないことだ。ハヤの魚田は素ばらしい」書いている。
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こんにちのように、いつどこででも遊べる娯楽場や、遠方にでかけるリクレーシヨン旅行のなかった時代、ツケ場の宴遊がどんなに農民のいこいであったか、更にまた、海無し郷上の地域住民にとって、食卓を飾ってくれる川魚が、どんなに喜ばれたか、この記録は遺憾なく偲ばせている。
ウグイ(赤魚。ハヤ)
ウグイはもともと「鵜が食う=うぐい」を語源とする諸説があり、婚姻色の赤色はカワウに狙われやすいそうです。
つけば小屋は、2023年千曲川主流にたった 5件 のみ !!
ツケバを行う業者も10件未満になってっており、2025年には、予想値で 0 業者になる。。。
近年長野県では、漁業者の高齢化、漁獲量や川魚の消費需要の減少に伴い。「つけば小屋」の急速な衰退がみられている状況です。現在管理人が知る限りですと、つけば小屋は、上小漁協の「鯉西」さんを含め、更埴漁協の「魚とし」さん、「吉池小屋」さん、佐久漁協の「魚とよ」さん、「つけばあわじ」さんの5件のみを把握するに留まります。また、以下の内容は、県内の千曲川主流におけるつけば漁実施者の推移状況(更埴・上小・佐久)を信濃毎日新聞社がまとめたものとなりますが、つけば申請状況は対象漁協と数字を合わせても現在は11件のみとなりますので、このままいきますと数式だけで見た場合には、来年では4件あるかないか。再来年はなくなる可能性があるように思えます。
過去情報は、信濃毎日新聞(更埴・上小・佐久の累計値)を参考にし、2023年情報は千曲川主流域漁協(高水・北信・千曲川・更埴・上小・佐久・南佐久南部漁協)に確認を取った結果となります。※予想関数は、信濃毎日新聞社のデータをもとに作成した2次関数予測情報となりますが、2023年度の予想は合致しているのではないでしょうか。
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漁協名 つけば小屋 つけば漁
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高水漁協 0か所 0か所
北信漁協 0か所 0か所
千曲川漁協 0か所 1か所(つけばではない)
更埴漁協 2か所 7か所
上小漁協 1か所 2か所
佐久漁協 2か所 2か所
南佐久南部漁協 0か所 不明
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合計 5か所 12か所(内:更埴・上小・佐久:11か所 内申請重複を除外し10件になります)
食べてみてどうなの?
管理人は、今回初のウグイ料理でしたが、背開きにしたウグイの揚げものや、甘露煮は丸ごと食べることができました。。味は癖のないシンプルなうまさです。タンパクとテレビでは表現をしている気がします。*揚げ物・甘露煮が人気があるとのことでしたが、管理人もこちらを推しますね!とてもおいしかったです!
地元の釣り人の方からは ”骨が多くて食べにくい”といったことを聞いたことがあり、少し食べるのを躊躇していたところがあったのですが、上記の通り丸ごと食べられるので、全く感じることはありませんでした。
また、塩焼きと田楽は、丸ごと食べてみると確かに骨が口に残るのが嫌いな方は、少し気になるかもしれませんが、サンマを食べるのと違いがないように感じました。。
なお、川魚特有の臭みを気にされる方も多いかと思われますが、鮮度のおかげなのか、調理のうまさなのかはわかりませんが、、、吉池小屋ではまったく気にならず、自分で調理するよりもはるかに臭みがないです(おそらくじっくり炭から遠ざけて水分を十分に抜いた調理をされているため?)、、、、、。直接つけばで食べてほしい味です。