こんばんは。管理人です。
※今年度「長野県」が電子遊漁券10漁協申請で、やるぞ内水面活性化事業で全国1位になりました!!やったー!! 来年もちゃっかりトップめざしちゃうぞー(ボソッ
上記をお手伝いをさせていただいたこともあり、この度(12/30)は、長野県で行われた”やるぞ内水面活性化事業の報告会”へオブザーバーとして参加をさせていただきました。漁協さんや漁連さん、県、水産庁の皆々様のご意見をたくさん伺った中で、遊漁者の皆さんと共有が出来たらよいなと思うことをピックアップして書き留めてみました。
県内の鮎釣りについて
遊漁者皆様からの要望を各漁協の皆さんが受け止めている一方、運用を継続する難しさに直面している様子でした。南佐久漁協さんでは鮎と雑魚を含めた共通魚種遊漁券に統一をする方向性や、北信漁協さんでは夜間瀬川で鮎釣り遊漁者向け教室を実施するなど様々なアプローチを行っております。皆さんも肌で感じられているように県外含め、おとり鮎の取り扱い・鮎漁場は減少傾向です。
鮎ルアーの流行などにより長野県のアユ釣り場も新しい参入が少しずつ増えている様子ではありますが、、県内でも今後鮎の運用について課題意識を持たれているのは間違えないと感じました。
放流事業への抵抗感
都道府県の漁場には、増殖指示量が提示されておりそれに伴い河川への放流が歴史的に継続されてきました。長野県でも河川の放流が継続されている状況ではあるのですが、本活動が河川に及ぼす多様性や生息密度に影響を与えることはみなさんご存じの通りだと思います。釣り人の皆さんもおそらく気にされている方も多いかと思いますが、釣り人である漁協さんもまた同様です。最近話題となった放流による漁場の悪化を示した研究結果や、釣り人として体感的に釣果から放流魚の残存数・体長状況を通じて今後どうしていくべきかを悩まれている様子であり、良い川づくりとしてのアイディアを模索されていることが印象的でした。
管理人はこの事業について現段階での明確な見解は持ち合わせておりませんが、明確ではない、そして判断しにくい、統合的判断が遅くなることは置いておきたいタイプですので、それであれば、別の問題解決のアプローチをお手伝いしたいなと感じております。なんとなく考えて居るのは、「天然魚」を守るデータ蓄積を継続することです。各漁協さんの放流地点のWEBによるアーカイブ化やGISのマーキングはその一環ではあるのですが、、大規模にデータ収集をするなら管理人としては、やはり環境DNAの技術利用なんじゃないかなと。。と勝手に感じております。ただ実施した調査結果が表になり数字で提出されてもなんじゃこりゃ!?になると思うので、公開可能な情報は、データを使ったGISへの反映が面白そうだなと個人的には思っております。ちなみに淡水漁の生息域は環境省のデータがオープン化されているので、魚種ごとに視覚化が進んでたりします。ご興味ある方はこちら
釣り人さんの安全確保
今年は熊がよく人の生活圏内にも現れて話題になっておりますが、参加者の皆さんは釣り人の皆さんの安全管理をとても心配されておりました。よくわからず入ってしまった川で熊に出会ってしまったり、河川事故で亡くなってしまったり、、、、と、管理人的は、完全な河川事故管理は漁協内で行うことは難しいと考えてはいるのですが、漁協さんの協力などにより限りなく事故を抑止する方法はあると考えております。河川ではすでに物理的な看板でいろんな危険を告知されていると状況と思われますがそれ以上管理を増やすと絶対持続はできません。管理人はじゃー何できるの?って、、話ですが、、GIS使って河川事故データベースを蓄積していくことと、危険性の少ない河川を各漁協さんから提示してあげることなんじゃないかなと思うんです。正直全然着手が出来ていないのですが、、、、
また、確度は違うもののFISHPASSさんのGPSログ情報は長期的に蓄積されれば遊漁者の利用範囲をある程度特定し、そうした漁場へ向けた効率的な管理体制がつくられるようになるかと思います。(管理人的には草刈りが楽になる可能性を秘めており、足場の確保や監視員見回りの効率化[釣り人の単独事故抑止]などが進むような気がしております。絶対に何もないより、次の世代に引き継ぐデータとしてあった方がよいものと判断しております。)
QRコード
発表会の中で、QRコードへの関心が皆様高いように思われました。どのような場面で使うべきかを悩まれている様子でしたので、管理人的には”遊漁券/腕章”などにQRコードを入れて、漁協さんのWEBページを参照しやすいようにするとよいのでは?と提案させていただきました。
※他県の漁協さんではそうしたデザインを採用されているところもあるのだとか、、知らなかった、、
長野県内ではほぼ網羅的に漁協さんのWEBページ自体は存在しますので、管理人も何かしらの形でコンテンツ提供が出来たらなと感じました。(遊漁ハンドブックや漁場図については県内でもQR化を進める予定です)
管理人が考える内水面GIS技術の必要性と導入までの道のり
GISというのは上記のようにたくさんのデータを視覚化するうえで非常に優れていますので、漁協さんに体感してもらうことからまずは始めたいなと感じております。めっちゃわかりやすいじゃん!つかいやすいじゃん!利用しよっ!!を管理人はめざし、毎日ちょびちょび手書きで全国の河川を描いております。
アホだな、、オープンデータ使えばいいだろ?と皆さん思うかもしれません。確かにおっしゃるとおりなのですが、河川データとして国土地理院数値の情報が最も有効ではありつつも、データ量が半端なく、格安サーバが悲鳴をあげました。以下がよい例(国土地理院の河川数値データ)。。提供されたサーバでこのレベルなので、ぬるぬる動くにはデータの削減・高いサーバの用意が必要です。
そして、管理漁協情報はもちろん保持されておりませんし、住所や橋の名前などをベースに登録された漁場図はその解読にものすごい労力が必要です。なので大規模なお金か管理人のような変わり者がやらない限りは、どんな企業も内水面の釣り人向けの情報を整備が難しい状況なんです。そしておそらくですが大規模にお金が動くことは、、、と感じております。なので、管理人は最終的には国土地理院数値情報を利用できるような無料の範囲で、下書きを完成させ、補正後即利用できる無料のデータ作りをちょびちょび続けようと考えております。全部が完成した時にプラっと釣りしに行けるが実現されると思われます。
また、その際に各都道府県の水産関係者さんに未公開の漁場図やデータなどがないかを確認しつつ下書きの精度をあげることを頑張っています。県内の漁協さんはトップページの長野県河川図を含めた本データ利用できますので何時でもご連絡ください。GoogleMyMAPベースなのでGoogleアカウントがあれば漁協さんのオリジナル地図をすぐに作ることが出来ます。
サイトの運用について
長野釣り人ナビのサイトなのですが、今後既存のコンテンツを完全に保持させることを大前提に、情報掲載を他県にわたり巨大化させたいと考えております。隣県を含んで全国みんなでGISとWEBページを持って情報配信が自由にできるように。。と思うのです。めざすは、漁協名で検索をすれば、全国の内水面漁協情報が網羅的に表示され、どこで釣り券売ってるの?遊漁のルールはどうなっているの?を簡単に確認できるようにしたいです。データ設計は試行錯誤で整理しながらなのですが、、以下のようなEXCELをつかった試作データベース設計を行っております。ただし、こうした遊漁ルールの管理には各都道府県さん・水産関係者・漁協さんの協力が不可欠でして安定した正確な情報をお届けできるよう管理人も頑張ってみたいなと思います。
最後にDX化についてのピックアップ。
DX化ってそれ以前に内水面は、デジタル化が管理人は必要だとはおもう。必要なのはわかるけれどもステップと飛ばしすぎると、デジタルの保守負債みたいなものが発生しないかが若干心配です。最低限必要なものに絞り込んで、最低限必要なものを保護していく。その過程で、配信情報をうまく使って地域の人たち(遊漁者)が社会的な意義を持つ活動に気軽に参加して協力するようなものを実現出来たらなとは思う。。また、雰囲気作りが大切な気がして簡単に隣やまわりの活動・雰囲気を共有できるようなことが出来たらより良いのかな。。。なんて気がしております。そういえば、長野県内でも”釣り人”が立ち上がり、私のように事業を起こしている企業が出てきているのだとか!?管理人ももっと頑張らなければと感じるこの頃でした。。さて、、、、今週も何とか仕事を乗り切ろう。。。