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2021年度 内水面漁協の活性化に関する研究報告(Web報告会)を覗く

*管理人は特にこの会議に参加しておらずなんとなく釣り人としてみておりました。

管理人は漁協さんの情報を配信しているので、管理人が時代に取り遅れないよう時々公開情報の調査をしたり・文献を読んだりして、どんな傾向があるのかな。なんて調べることがあります。管理人はアンテナが弱いので、なるべくこうした弱点を克服したいと思っております。

長野県水産試験場さん:1:20:28~、2:19:40~

[馬頭高校漁業協同組合]
https://naisuimen.suisan-shinkou.or.jp/

馬頭高校は、日本で唯一、海無し県に「水産科」のある高校で、川や湖を愛する高校生たちが魚の棲みやすい川づくりを実践しています。
彼らと一緒に、川や湖に親しむ方を一人でも多く増やしたい、そんな思いを込めて馬頭高校漁業協同組合と名付けました。
※「馬頭高校漁業協同組合」は、このサイト上の仮想の組合で、水産業協同組合法に基づく組合ではございません。


上記動画の概要

上記の内容を簡単に説明すると、東京水産振興会さん企画の都道府県の4拠点(水産試験場・水産研究所・漁業組合・高等学校)で、内水面の活性化事業として、釣った魚の買取制度の研究をされている様で、長野県では、長野県水産試験場さんが”わかさぎ”を対象に買取販売を試験的に行った研究を報告されておりました。その中から、管理人が関心のあった情報をピックアップしてみます。

埼玉県水産試験場の鮎などの買取とアンケート内容

アンケート内容:入間漁協内の年券購入者を対象に155人を対象に実施。回答:70人(回答率:45.2%)
回答者の55%以上50歳代以上。31.4%は20-30代となっている。鮎を対象所とする人の多くは40歳台以上購入理由の1位は”自宅から近い”こととなっていた。釣り場に関する要望は、釣れるようになってほしい。駐車場を整備してほしいという意見がかなり多い。また、鮎以外の渓流魚の要望は若い世代ほどキャッチandリリース区間の設定要望が多い。その他、釣った魚の利用は自家消費と同じくらいリリースをしている方が多く、年代が低いほどリリースする人が多い傾向であった。

また、販売関連の情報としては、販売を行いたいと思う釣り人は少なく、漁協へ簡易的な売買システムを構築できたとしても販売する人の増加を見込むことは難しいという結論のようです。

#所感:管理人はたくさん釣れてもかわいそうなので、なるべく戻してあげたいと思うかもしれません。販売をすることによって漁法が高度化し、本来の釣りメインではない乱獲が発生しないかが心配だなと思いました。

【配信:1:20:28~】長野県水産試験場のワカサギ等買取販売

配信は”1:20:28~”からはじまります。資料のデータでは、料理人さんのワカサギの利用価値の認識が高く、料理人さんは釣り人から魚を仕入れた経験があるといった回答がみられました(釣り人からの買取に抵抗が少ないのでは?という仮定から調査)。
ワカサギの鮮度評価(評価項目:硬直指数・腹切れ率)を行い、一般的な釣り方法だと7時間は鮮度は保たれていた。料理人の観点から運搬・保存の管理が必要であり、安定供給が難しい。また、品質を保つための買取を漁協での実施した場合は、小規模漁協が多い長野県では販売買取を行うことは難しいのではないか。とするまとめとなっていた。

#所感:今回はワカサギを中心の発表をされていたが、他の魚種の利用としてオイカワが注目されており、骨が多いことから扱いの難しさがある様子。確か長野県のつけば情報を見てみるとオイカワの提供がされていたようにも思うので、ちょっと時間があるときに読んでみようかな。。。と思いました。

遊漁者参加型の渓流魚の資源量推定

標識放流法…漁獲した渓流魚に印(アブラびれなし)をつけて、川に再放流をして、釣り人の釣果報告や電気ショッカー結果から、印のある渓流魚のカウントし、河川の資源量(魚がどの程度いるのか)を確認する方法の実施結果を報告したもの。

C:標識尾数
*印をつけた魚
D:再捕個体総数
*再放流後に確認した
魚の総数
E:再捕個体
標識あり
*再放流後に確認した印のある魚の数
F:標識率G:推定資源尾数H漁獲率I:調査面積
[m^2]
生息密度
[尾/m^2]
記号と式EF=E/DG=C/(1-F)H=D/GIJ=G/I
アマゴ127289640.221573.50.5038210.150088
イワナ238392850.2171097.60.3638210.287255
上記は2021年のものであり、この年度では電気ショッカー後に、釣り人釣果を比較したもの。
研究では数年にわたり電気ショッカーと釣りによる報告による違いをまとめられており、推定の差が記録されておりとても面白いです。

#所感:思った以上に計測方法がシンプルだった。釣り人に調査報告はとても積極的に行われているのがすごい地域だなと感じました。また、紹介されているイワナ国際学会(CHARR 2021 JAPAN)のロゴがかわいい。。。私もそろそろサイト名とロゴを確定しなければ。。。

【配信:2:19:40~】長野県水産試験場より 内水面と漁協と一般市民をつなぐ方策検討

配信は”02:19:40~”からはじまります。本プレゼンではイベントを開催するうえでの課題と開催方法が検討されており、今年実施を予定されている鮎釣り教室(去年実施)の内容が説明と、イベント開催の保険・河川利用申請・イベント経費の考え方が具体的にまとめられておりました。

#所感:研究が進めば、北信漁協さんを中心に長野県内でのイベントがより良いものにかわっていくのかもしれません。。水産試験場さん頑張ってください!実は今年の北信漁協さんの釣りの情報公開時に”馬頭高校漁業協同組合”さんからも同時に情報配信が行われており、とても見やすくまとめられておりましたので、今後は情報を共有するような仕組みができたらなと感じるとこです。。イベントの通知においても少しでも本サイトがお役立ちできたら売れしいな。。。と感じるのでした。

【配信:3:23:21~】やるぞ内水面漁業活性化事業 

漁協への支援金制度について以前記事に記載した内容についてのプレゼンがありました。
令和1,2年度から令和3年度の変化としては、令和1,2年度では先進的な内水面漁場管理への支援団体の選定と、内水面管理などのモデルとなる先進的な取り組みを支援するとされていたのですが、令和3年度からは、効率的な内水面漁場管理促進事業(内水面漁協及び漁連が行う取り組み及び取り組み実施に当たり関係者(都道府県、漁協等)で構成される検討会開催のために必要な経費を助成)へと変化されているようです。事業イメージは以下の通り。

やるぞ内水面の事業関連イメージ *管理人はこれの”釣り人”になる。

#所感:本業をやりながら、今のように長野県さんや水産試験場さんと組む必要がある様子。。頑張って本業の業務効率化を図りながらここ数年で、うまく進められるといいな。。。数年本気でがんばってみようかな。。IT分野なら多少お役立てはできるかもしれない。。。

部外者釣り人では御座いますが、、、なんとなくの所感のまとめでした。

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