本ページのブログ利用を依頼させていただくにあたり、どんなことがクレームにつながり、どんな情報公開が釣り人に向けて適切なのかを整理し、自分なりのまとめてみました。今回は、釣りビジョンさんの審議会の第16-36回に焦点を絞ります。また、これらをうまくまとめた際は学習後、整理後に私の個人ブログや漁協さんからの公開情報についてある程度の指針をご提示できるようにしたいかと考えております。
引用サイト:番組審議委員会 議事録
https://www.fishing-v.jp/shingi/#
整理した情報
クレームの状況から釣り人・漁協の情報配信の注意事項は以下のように感じました。
広報全般とその他
- 大人数(8人程度)での釣りは印象を悪くするケースがある。
- タイトルと結果が異なる記事を控え、統一性を持たせるようにする。
- カタカナを多用しない。
身だしなみ・道具の扱い
- 酒・タバコは嫌われる。報告に出さないが吉。
- 利用する道具は大事に扱う。投げたりしない。
- 食事中の帽子を嫌がられる方がいる。
- あご髭を気にされる方がいる。
- 女性のネイル・髪型・履物が釣りに合っていない場合にクレームが出るケースがある。
- 遊漁券をわかるところに着けていないと持っていないと勘違いされる方がいる。
- 個人情報が掲載された道具の撮影には注意をする。
魚の取り扱い
- 遊漁規則にのっとる場合も小さい魚をキープすることは反感を持たれるケースがある。
- 魚を公開する場合は、出血は避け、リリースを行う場合はそれを伝える。
- 渓魚であれば網を利用した捕獲が望ましく、素手は乾いた状態を避ける。
- 取った魚を無下に扱うような食事・料理や、処分は反感を買うケースがある。
- 魚のサイズは、全長の場合、正確に測りにくいため、明確な計測基準があることが望ましい。
釣果報告
- 釣れてないときの長文報告は、なるべく最初に結論を置く。
- 河川名の公開は、小規模河川の場合は漁協の希望により名前を避ける。
- 釣り場の情報は、漁協の公開方針がない場合は特定されないよう細心の注意をする。
- あまりにも釣果があり、リリースをしていない場合は、公開をしない方がよい。
※管理人は釣果情報については一定の情報公開が必要と考えておりますが、ひっそりと楽しむ釣り人の気持ちもとてもよくわかります。あまりにも衝撃的な出会いがある場合は。共有を避けることが無難と思われます。 - 放流による釣果自慢は、公開しても問題ないと考えられる(釣果を目的に釣り人が来るため)
仕掛け
- 秘密をにおわせると反感を買うケースがある。
- トリプルフックは魚を傷つけるので印象が悪い。
- ラインはなるべく歯でかまない。ガン玉も同様にはでつぶさない。
- ラインの切れ端を気にする方がいるため、映像の場合は収納するところを残す。
安全管理
- 釣り場での安全管理は不十分である場合に指摘を受けるケースがある。
- ライフジャケットの着用は適した場所であれば身に着けていただく方がよい。
- ボートでのハンドランディングは控えネットを利用する方が印象がよい。
所感
上記なかなか実用的な情報が集まったかもしれません。。情報公開をする身といたしましては、少しずつ上記のガイドラインを固めながら、皆さんに楽しめる情報配信を心がけたいと思います。いったん上記を開発タブへ情報公開のガイドラインとして記録しておきます。
サイトの確認箇所
【議案5 その他】
委員:今年は和歌山県の港で小鮎がよく釣れたのですが、和歌山県漁連から小鮎を釣るのをとめろという話になりましたが、小鮎を釣るのをどういう理由で禁止するのかまったく理屈が通りません。 例えばイワシを釣っているときに鮎が釣れてしまうこともありますので釣るなとは言えませんし、それが鮎だとわからない人もいます。釣りビジョンが撮影にくるかどうかは別問題ですが。
委員:稚鮎はその年の鮎の漁を占うそうです。平塚大磯に人がいるときはすごく鮎が登っています。浜名湖もすごいです。 そういう時は鮎が多い時なのでその目安だと思います。いくら釣ってもたいしたことはありません。釣りの種目として紹介するかは別として、釣ること自体を規制するのはおかしいですよね。
委員:子鮎が海面では漁業調整規則などによって釣りが禁止されているのは、小さいのをとらないという自然保護的な意味合いからだと思います。
委員:禁止なのですか?
委員:都道府県の漁業組合によりますが、ほぼ禁止だと思います。
委員:あとは河川漁協への配慮もあるかと思います。自然保護への取り組みや、増殖をしていますので。天然の鮎もいますが、河川漁協は鮎を放流しておりますので。
委員:河川漁協への配慮も当然必要かと思いますが、河川漁協が権利化してしまうと、海にいる鮎はすべて河川漁協のものであるということになってしまいます。
委員:琵琶湖などは、普段は期間で禁止していると思います。
当社:釣りビジョンで番組を撮影する場合はきっちり調べて放送したいと思います。
委員:わかりました。
委員:魚の公式的な計り方は又長を持って記録とするべきだと思いますがいかがでしょうか。
委員:全長だと斜めになってしまいますよね、マダイでもブラックバスでも。本当の記録とするのであれば又長で計るべきですよね。
委員:全長という考え方も、体長という考え方もありますよね。
当社:では今後もどこかで紹介する機会を考えていきたと思います。
https://www.fishing-v.jp/shingi/index.php?p=27
当社:次に、「トラウトGallery」のサクラマス釣りで、川の中でライフジャケットを着けていないのは危険だというご指摘についてご審議願います。さきほどと同じように、ライフジャケットしない文化の釣りなので、ベテランの方ですからということで、ライフジャケットをしておりませんでした。
委員:難しいですね、そこまで言われたら釣りシーン放映できないですよね。
当社:これが釣りの文化だからということでよろしいでしょうか。
委員:経験のない人はちゃんとつけましょう。
委員:川の場合はキャリアのある人は流されたらそこにたどり着けるって考えてやっていますからね。だからなくてもいいと思うのですが、経験のない人はそれがわからないからそれは確かに危険ですね。
委員:テロップに経験のない人はライジャケしましょうっていうのでいいのでしょうか?
当社:経験のある出演者の番組にテロップを流すよりは、経験のない出演者の番組で「彼女は慣れていなのでライフジャケットを着けています」というふうにテロップを流すのがいいのではないでしょうか。今回のような番組のときは何も入れないのが普通だと思います。逆に海外の撮影は、海外の現行のルールに従うというふうに以前の番審で扱っていただいたと思います。海外のバスフィールドではライジャケ付けてやっていません。村田基さんは腰にポーチのライジャケ付けてくれていますが、一般的にはライジャケを付けないので、海外の釣り人が出てくるときにライジャケつけていない番組が放送されるというのは今後もでてくると思います。
委員:素人の方は危険だと思うでしょうね。
当社:その辺をどう啓蒙していくのかが大事だと思います。
委員:わかりました。
当社:次に「沖釣りGallery」で、沖のヒラメの釣りですか、一人何匹も釣る出演者に船長が「その仕掛けはどんな風になっているのか」と聞いたところ「内緒」と答えたのが納得いかないというご指摘についてご審議願います。
委員:仕掛けというものは、本来は自分で考えるものですから、ほんの冗談で「秘密だよ」と言ったところでなんの差し支えもないと思います。
委員:結局教えなかったのですか?
当社:いえ、番組の中には入っていませんが、最後は教えました。乗合の船で他のお客さんより何枚も釣れていたので、どうしてそれほど釣れるのか船長が不思議に思って、実際に釣り終ったあとに、船長にこんな仕掛けでと話したそうです。
当社:それは本当に仕掛けがかわっていたのですか?
当社:はい。すて糸の長さが少し違うくらいです。
委員:内緒はだめですね、そこが知りたいじゃないですか。
委員:内緒にすると生意気に見えるのは確かですよね。
委員:番組なのですから言ってほしいですね。「あとで教えます」とかでもいいと思います。
当社:わかりました。
https://www.fishing-v.jp/shingi/index.php?p=26
当社:次に「ENJOY FISHING」という番組で、川に入るときにウェーダーをはいて、ライフジャケット着けていなのが非常に危険だというご指摘について、ご審議願います。
当社:以前の番組審議委員会で、慣例としてライフジャケットを着けないような鮎釣りとか、そういうものは無理にライフジャケットを着けるのは映像としておかしいのではないかということで、慣例に従いましょうということになりましたので、現在はそのように行なっております。その中においてウェーダーをはいて川に入るということなので、この時はしていないという状況になっております。
委員:ウエストベルトしているので問題ないでしょう。基本的に鮎釣りや渓流釣りの時にライフジャケットは着けない方が安全だと思います。
当社:今のところその時の基準に基づいて撮影しております。ただ現場からは、今回のようなご意見もありますし、今年の夏に鮎釣りの大会で亡くなられたりしているので、ライフジャケットを着けた方がいいのではという意見もあります。
委員:それは間違いです。ベルトをきつく締めておかないと転んだときに水が入って風船になって流れて死んでしまうことが良くあります。あの事故はライフベストを着けていたら安全かというとまったく関係ありません。
当社:私どもの考えとしましては、やりこんでいる方は慣例にならってそれでいいと思います。ただそうではない出演者の番組では、当然指導はしますが、「念の為にライフジャケットを着けておきましょう」というのがいいのではないでしょうか。初心者の場合は、川のこともわかってないと思うので、何かの救命具をつけて撮影した方がいいのではないかとも思います。
委員:そうですね。「念のためにライフジャケットを着けましょう」とテロップを流すのがいいですね。そうでないと慣れた人が事故を起こした時に「ライフジャケットを着けていなかったからだ」とそういう風に解釈が変わってくると怖いですから。
委員:鮎の釣りでライフジャケットを着けないといけない、大会をやってはいけないというのは鮎釣りを知らない人です。着けないと何かあったときに危ないと言っていると、鮎釣りがだめになってしまいます。フライフィッシングでライフジャケットを着けていたら釣りになりません。
当社:釣りができるところで「良い子のみなさんは川に近づかないように」という看板が多いですが、それは近寄らなければ安全だという間違った方向性のひとつです。色々な経験をしているから危険もわかるといることもあるわけです。ただ釣りを始めようという時に、川には動く石や他にも色々ありますから、そこで転んでみて色々経験していくと段々と「これ動くな」と慣れてくるかと思いますが、初心者の人はどうなのでしょうか。
委員:たとえばスキーの競技、百何十キロのスピードでとても危ないですが、スキーをやめろという話はないですよね。素人が考えれば山登りだって危ないです。磯釣りも岩の上にのって、危険だと思われます。まったく知らない人はそういうふうにおっしゃるので、常にこういう技量の違いでいろんな釣り方があるっていうのを常に見せていかないといけないと思います。
当社:そうですね。そういう技量の違いにより、安全対策をとりましょうということを入れておきましょう。
委員:「初心者の方はライフジャケットを着けて川に入りましょう」みたいな、そういうのを常につけるのはどうでしょうか。
当社:この番組の10月にOAしている分は、鬼怒川でカジカ釣りをしているのですが、その回はライフジャケットを着けています。それと補足的になりますが、ブラックバスのオカッパリの釣りに関しては全番組でライフジャケットを着用しています。
当社:やはり技量に合わせてとい
委員;「鮎釣りにおいて川の水深の深い所まで進んで釣りをしているシーンが危険。真似したりすれば事故発生に繋がります」とのご意見については、いかがですか?
当社;放送としては「危険ですので・・」というようなテロップは流していました。
委員;鮎釣りの醍醐味・文化の部分ですので良いのではないですか。本人の安全管理の一環だと思います。
当社;わかりました。当社としても、鮎釣り文化として引き続き放送していきたいと思います。
委員;事故が発生する危険はありませんか。
委員:なくはないと思いますが、相応の装備を整えて行うものです。
委員;では、そのようなことも含めて番組で放送することが良いのではないでしょうか。
当社;危険なのでライフジャケットを着用して釣りをしてはどうか、という意見もありますが、逆に危ないと思っています。
委員;着用のほうが危ないと思います。流されたほうが安全で、上級者は流され方も熟知しています。
当社:当社としては、鮎釣りの醍醐味として放送を続けたいと思います。
委員:良いかと思います。
当社:次に「小規模河川の名前を公開しないでほしい」というご意見ついてご審議願います。前回もありましたが、公開により釣り場が荒らされてしまう、というご指摘です。
当社:なるべく小規模河川で、名前を公開する事により場荒れしてしまうというような場所は隠していきたいと思っています。
委員:だからといって、良い釣り場の小規模河川を取材対象から外すわけにはいきませんね。
当社:そうですね。内規的には小規模な河川の名前・場所は明かさないとしています。大規模な場所、キャパシティがあるところについては公開しています。船宿さんの名前も公表していますし、河川管理がしっかりしている場所については公開しても問題なしとして運用しています。
委員:逆に規模に関わらず公表したほうが、釣り人が各所に散っていくのではないでしょうか。地図や映像から場所の特定は出来てしまうと思います。
当社:現在の番組制作ペースからみても多種多様な場所にはならないので、各所に散る、とまではいかないかと思います。
委員:難しいところですね。
委員:すべての場所が公表されても問題ないですか。
当社:コンプライアンスに基づいて撮影を行っていますので問題ありません。しかし、駐車場の規模などを含めて、釣り人の集中により釣り場を荒らしてしまったり、地域住民の方々にもご迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。このあたりは常に配慮して行っています。
委員:それぞれの釣り場からは公表してほしいと言われていますか。
当社:出さないでほしいというところもあります。その場合は公表しません。
委員:それでもそのような指摘があるのですか。
当社:視聴者からのご意見として、自身が良く行く釣り場には来ないでほしいという意見かと思います。
当社:過去に新聞取材によって、渓流・源流域の釣り場が潰れてしまった事が何度もありました。現場からの「来てほしい」という意見との兼ね合いは永遠のテーマです。
委員:わかりました。
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当社:次に「伝心伝承」について、小さいアマゴをキープするのは良くないというご意見に対しご審議願います。
委員:そんなに小さいサイズだったのですか?
当社:問題のサイズではありませんでした。出演者の方もルールにとても厳しい方なので、注意して行っています。
https://www.fishing-v.jp/shingi/index.php?p=24
当社:ご指摘の通り、魚を大切に扱い、美味しく戴くという場面も必要だと思います。今後の番組作りに反映して参ります。
当社:次に、「うなぎなう!」において、小さいサイズのうなぎは放流したほうがいいというご指摘や釣り方について誤りがあるというご意見に対しご審議願います。
当社:この番組は、釣りビジョンで初めて制作した「うなぎ」の番組です。釣り方については、千差万別だと思いますが、いかがでしょうか。
委員:このような釣り方もあると思います。
委員:うなぎのサイズも小さくないので、問題ないと思います。
委員:特に、問題にする必要はないと思います。
当社:この番組は、釣り好きではないファミリー層などに、水辺に行くきっかけになればと制作致しました。このような番組を少しずつ増やして行きたいと考えております。
当社:次に、「大漁!関東沖釣り爆釣会~特別編集」において、テロップに不適切な表現方法があったというご意見に対しご審議願います。
当社:次に、「フライフィッシングGallery」において、竿を水面に叩きつけるシーンが問題だというご意見に対しご審議願います。
委員:釣れなくて悔しそうな表現はよく出ていると思います。
委員:悔しがるシーンが長いので、気になるかもしれません。
委員:道具に八つ当たりするのはよくないと思います。
当社:フライの番組をいくつか制作しておりますが、感情の起伏が出るような番組は少ない中で、このような感情表現がある番組も良いのではと思い放送しました。
委員:確かに悔しい気持ちがわかるので、面白いと思いました。
当社:フライをやられる方は紳士的な方が多いと思いますが、浜名湖でこのような釣り方もあるという新しい試みで、少し力が入り過ぎたかもしれません。
委員:道具は大切にするべきですね。
当社:今後、道具は大切に扱うようにいたします。
https://www.fishing-v.jp/shingi/index.php?p=23
当社:次に「トラウトGallery」について、何故シングルフックで釣らないのか?というご意見に対し、審議願います。
委員:時代の流れは、シングルフックになっているのは事実である。
当社:どのように釣るかは、出演者の主張やこだわりに合わせて、番組を制作しています。
当社:次に、バス釣りの番組において、歯でラインを切るのは止めて欲しいとのご意見に対し、審議願います。
委員:歯でラインを切ることは釣りでは自然な行動で、理解できる。ラインの切れ端を回収されていれば良いと思う。
当社:ラインを切った後のゴミを拾うことは、励行しています。
当社:次に、2010年4月~2010年9月までに弊社に対して視聴者より多々頂戴しているご意見について、該当映像を交え個別に審議頂きたいと思います。
当社:まず、ご審議いただきたい番組は、「Megacomplex5」のナレーションに対し、カタカナ用語が多く分かりにくい、というご意見についてです。
当社:こちらのナレーターの方は、横文字を使われる頻度が高いかもしれませんが、バスフィッシングの文化の一部として、専門的な言葉はカタカナ用語として受け入れられていると考えています。
委員:逆に、商品名などカタカナ用語を日本語に置き換えるのは大変だと思う。
委員:バスフィッシングを行っていく中で、自然に入ってくる言葉だと思う。
委員:特に問題ないのではないか。
https://www.fishing-v.jp/shingi/index.php?p=19
当社:第1回の番組審議委員会で、タバコを吸いながらの釣りは禁止としたにも関わらず、放送前の確認で映っていた煙を見逃してしまいました。
委員:タバコは禁止ですね。
当社:再度、タバコを吸いながらの撮影は禁止ということで、十分留意し、事前のチェックを徹底して参りたいと思います。
当社:次に、「Go Slow」の中で、魚をリリースする際に、乾いた手で魚を触るのは止めて欲しい、というご意見について審議願います。
当社:出演者は、長年フライフィッシングをされている方なので、魚の取り扱いやダメージについてよく理解されており、実際は手が湿っていたのだと思います。但し、番組内の一部で一連の動作として手を濡らさずに魚を触っているシーンが映っておりました。
委員:側にいるカメラマンやスタッフが出演者に注意するなどしたら、防げるのではないか?
当社:今後、視聴者の方に誤解を招く映像とならない様な撮影を、現場スタッフ全員が心がけて努力して参ります。
https://www.fishing-v.jp/shingi/index.php?p=20
当社:次に、「D:z SALT#27」において、釣れない番組を流すのはよくない、というご指摘について審議願います。
当社:過去にこちらの出演者の方では2回程、ノーフィッシュの番組を放送した経緯があります。この番組では、2日間のロケで結果を出すというもので、その中で結果を出せるかどうかということをお見せしています。釣れなくても視聴者と同じ目線に立って、ノーフィッシュで終わったとしても、やり切ったことを、お伝えしていく番組になっています。視聴者の方には納得いかない方もいらっしゃいますが、逆にリアルだと言って頂ける視聴者も多いです。
委員:ロケは釣れないと困りますよね。釣れなくても釣りですから、本当はこうですよ、という何か映像があるべきですけど。
当社:番組によっては、過去このような魚が釣れたけれど、この時期の結果はこうでしたと伝える場合もあります。
委員:番組は、絶対釣れなければいけないのでしょうか?釣れない時もありますからね。
委員:過去の素材がないのでは?
当社:あります。
委員:そうであれば、過去のシーンを挟めば良かったと思う。
委員;真実味のある番組作りをしています。
委員:最初から、この番組は釣れなくてもお楽しみくださいと伝え、それが楽しく観ていただければ良いのではないか。
当社:大多数の方には、そのように観ていただいています。
委員:釣り番組イコール釣れる、というイメージが視聴者の方にはあるから仕方がないかもしれないが、他の放送局でも釣れないで終わる番組が出てきている。
委員:そしたら、そのままで良いのではないでしょうか。
当社:それでは引き続き、釣れない番組も放送していくというスタンスで行ってまいります。
当社:次に、「SUGOIアワー#127」の中で、出演者がポートの操船中に「二日酔い」と公言し、視聴者の方から二日酔いでボートの操船は良いのか?とのクレームが来ました。実際は二日酔いではなかったのですが、流れで発言してしまい、HP上で謝罪コメントと本人からの謝罪コメントを掲載いたしました。
当社:これを受け、アルコール検出器を購入しています。今後、都度出演者の方にボートに乗る前に検査をしていただく必要があるでしょうか。
委員:必要ありませんが、敢えてこのような発言をするのは編集で調整する必要があると思う。
委員:冗談でも、このようなコメントは良くないと思う。
委員:キャラクターに固執しているのではないか。
当社:ブラックバスのリリースについて、社内で様々な議論をしている中、リリース禁止の場所では取材を一切していませんし、リリース可能な場所での取材では、リリースシーンはカットしています。国内でリリースが許可されている場所は多くありますが、リリースの是非に対する認識は様々なのが現状です。海外では、リリースすることが当たり前になっているので、海外番組からリリースシーンを放送していくというプロセスを踏み、視聴者の理解を深めていきたいと考えていますが、いかがでしょうか?
委員:リリースシーンは出すべきです。
委員:海外では食べることも文化になっている。
当社:国内のバス釣りでも、リリースすることをポリシーとされている方もいるので、ご相談しながら国内番組でも検討していきたい。
委員:是非とも進めてください。
当社:それでは、ブラックバスのリリースについては、海外でのリリースシーンの放送から始め、釣り人の理解を深めて行きたいと思います。
https://www.fishing-v.jp/shingi/index.php?p=21
当社:2015年4月から2015年10月までに届きました視聴者からのご意見に基づいて、該当映像をご覧頂ながら個別に審議願います。
当社:それではまず魚の取り込み方について、ブラックバスのボートでの釣りで、ハンドランディングは危ないのでないかというご指摘について審議願います。
委員:これは難しいですね、でも普通にやっていますよね。
当社:海外でトーナメントに参加された方は、海外はランディングネットが禁止されているところが多くあり、ハンドランディングが悪いものという認識がありません。ネットを使って撮影している番組もあります。JBのトーナメントはみなさんネットを使用されます。
委員:ネットを使った方が確実ですよね。
委員:ハンドランディングは船から落ちそうなところが危ないのでしょうか。
当社:それもあると思います。
委員:ルアーをくわえたまま掴むので、慣れない人がやると危ないのだと思います。
委員:それほど悪いものではないと思います。
委員:ネット禁止の理由はうろこが剥がれるとか、ヒレが切れてしまうとか色々な理由があると思います。
当社:基本的に私たち撮影側から出演者へ「こうしてください」という強要は一切ありません。そこでのルール、食べる人もリリースする人もその方の釣り方・釣りの主義ということで、その延長線上で、ハンドランディングもネットを使うのも、その方の釣りのスタイルの一部ということで撮影を行っており、強要しているわけではありません。番組ごとにコンセプトはあって、「オカッパリ番組はオカッパリだけ」「ハードプラグ中心に」など決まりはありますが、魚の取り込み方までこちらから指示を出すことはありません。
委員:それでいいと思います。そこまで規制するのは難しいと思います。
当社:ではその方の釣りのスタイルの一部という解釈で、今後も注意深く撮影をしたいと思います。
委員:わかりました。
当社:以前審議頂いたように渓流釣りはライフジャケットを使わないという慣例にならって、他の番組と同じように撮影させていただいております。若干足場が高かったかなというところはありますが、管理釣場で通常は長靴でもいけるような場所ですので、ライフジャケットの必要性は感じませんでした。
委員:管理釣り場ですので、管理釣り場としてルールがあるのであれば着用が必要ですが、ルールがないのであれば、何も問題はないと思います。渓流釣りでもあまりつけないですよね。
当社:わかりました。
当社:続きましてバス釣り番組「Bass Gallery」で、釣りをしている場所が、ライフジャケットを着けているからと言っても高すぎるのではないかというご指摘について、ご審議願います。
委員:高さはどれくらいですか?
当社:2メートルちょっとだと思います。釣り禁止場所ではありません。
委員:これを危険だと言われると、磯釣りは全部できなくなってしまいますよね。釣り自体がなくなってしまいますよね。
委員:やる人はやる、危険だと思う人はやらないでいいのではないですか?
委員:釣りは危険な場所でやることが多いですからね。
当社:合法の範囲以内で気をつけて釣りをするということで今後も撮影をしていきたいと思います。
委員:わかりました。
当社:続きましてトラウト釣り大会番組「トラウトキング選手権大会」での出場者の魚の扱い方が雑ではないかというご指摘について審議願います。該当シーンでは、大会出場者が釣った魚をランディングネットに入れてすぐに池に放す場面が放映されました。
当社:大会のルールでネットにはいったら1匹とカウントし、トラウト類はなるべく触らないようにリリースするようお願いしています。リリーサーを使用する方もいます。
委員:もうちょっと考えたほうがいいかと思います。ネットに入れずに外せばいいのではないですか?
当社:これまでの流れとしましては、スレ掛りではなくきちんと食っている魚だけをカウントする為にネットに入れることになりました。そして外すときに魚に触れるとダメージを与えるので、魚に触れずにリリーサーなどで外すようになりました。ネットもラバーネットのみというルールに変わりました。
当社:釣れたかどうかはネットに入ったかどうかでカウントしています。メーカーさんや管理釣場のルールを踏まえて、見え方よりも、一切魚に触れずダメージを与えないようにする為に考えたルールです。
委員:見る人によって印象がだいぶ違う気がします。「魚のダメージに配慮してこのルールになっています」というのをテロップで最初に流してみたらいいのではないでしょうか?
当社:確かにルールは進化しておりますので、一度テロップで流してみたいと思います。
当社:続きまして、バス釣り番組「バスGallery」でカットしたラインの切れ端(約10cm)をそのまま捨てているのではないかというご指摘について審議願います。
当社:確かにそのまま捨てているシーンがあり、事前にプロデューサーがプレビューをしましたが、気がつかずにそのまま放送に至りました。
当社:番組で落ちているゴミを拾うとか、現場での撮影の指導についても、基準をつくって、出演される前に説明していきたいと思います。
委員:「ゴミを捨てない」というのは常識だと思いますがね。
当社:番組審議委員会で決まった内容など抜粋して注意書き(基準)にまとめ、予め出演されるかたにお渡しするように体制を変えていきたと思います。
委員:わかりました。
当社:続きまして、出演者のあご髭が汚らしい、あご髭の人が多すぎるという御意見について審議願います。
委員:髭はいいのではないでしょうか。厳しいですね。
委員:何も問題ないと思います。
当社:わかりました。
当社:続きまして、バス釣り番組「俺たちのバスフィッシングR」の出演者に対して、コメント時くらいはサングラスを外した方がいいのではないかというご指摘について審議願います。
当社:ほとんどのアングラーさんは偏光グラスをかけておられます。
当社:この出演者の方はもともと目が悪く、度入りのサングラスをかけていらっしゃいます。コメント時にわざわざサングラスを外してメガネに架け替えるのも不自然なので、そのままサングラスでコメントをしています。また本人のキャラクターもあり、いつもサングラスをかけています。
委員:問題ないと思います。
当社:わかりました。
当社:続きまして、渓流釣りなどで遊漁券を見えるところに掲示して釣りをするべきではないかというご意見について審議願います。
当社:見えるところに掲示しなくてはならない釣場と、掲示しなくてもよい釣場があります。もちろん遊漁券が必要な釣場・河川での撮影については、必ず遊漁券を購入しております。また遊漁券を購入するシーンを番組内に入れているときもあります。全ての番組にいれるのは少々くどいかなと思いまして、要所要所で入れるようにしています。
委員:毎回入れなくても、入れるときには「毎回買っている」というコメントを入れるのはどうでしょうか。
当社:掲示していないと遊漁券を買っていないのではないかと誤解されるようです。河川で渓流、鮎釣りをする番組には毎回「遊漁券が必要です」というテロップは入れております。出演者の方は年券をお持ちの方が多いので、購入するシーンが取れないこともあります。また見えるところに掲示するとラインが引っかかったりすることもありますので、ポケットに入れている方もいらっしゃいます。
当社:管理漁協の遊漁券の年券・日券いくらという情報を毎回テロップで流すというルールも検討していきたいと思います。
委員:掲示しなければならない釣場ではかならず掲示しているのであれば、問題ないと思います。
当社:わかりました。
https://www.fishing-v.jp/shingi/index.php?p=29
当社:続きましてトラウト釣り番組「TROUT QUEST」において、禁漁であるサクラマスを狙ってルアーを投げているのは違法行為であるという指摘について審議願います。
当社:経緯をご説明いたします。ロケを行った日は7月末~8月初めです。ヤマメを狙いに行きました。事前にもちろんコンプライアンスを確認しておりました。遊漁規則ではヤマメは9月末まで釣りOKでした。ロケ中にサクラマスを見つけ、漁協組合に電話で確認すると「釣っても問題ありません」とのことだったのでサクラマスを狙ってそのまま番組で放送しました。その後、視聴者の方から今回の指摘があり、再度調べてみると入漁券に「サクラマスは7月末まで」と書いてありました。そのことを漁協組合に再確認したところ「そういえば去年からそうなりました」とのことでした。すぐにリピート放送を中止し、番組HPにお詫び文を掲載いたしました。
当社:まず遊漁券をチェックできていなかったところに一番の落ち度があったと思います。その点については以後気をつけたいと思います。
委員:ヤマメとサクラマスは同じ種類です。サクラマスは種の名前で、サクラマスの陸封型、一生川にいるものをヤマメといいます。ここの川はヤマメとサクラマスを分けて管理しています。区分の仕方は40cm以上のものをサクラマスと呼んで禁漁期間を設けています。30cmのものでもサクラマスはいるのですが、ここでは40cm以上と決めています。サクラマスは1回海に下ったものをサクラマスといいますが、それは個体の耳石というところを見るとわかりますが、そこまで細かく確認できないので40cm以上というサイズで決めています。このわけ方で現場でよく問題にならないなと思いますよね。ヤマメでも40cmを超えるものもなくはないと思います。ヤマメを狙っていてもサクラマスが釣れてしまうこともあるはずで、それが違反かというと微妙ですよね。
委員:むしろ漁協で決めた遊漁規則を漁協がしらないということも大きな問題ですよね。法というのは遵守するのが原則ですから守らないといけませんよね。
当社:漁協が衰退されていると、管理もあいまいとなっている川もあります。そのような場所でロケをするのは困りますよね。
当社:サクラマスとヤマメは分けているのは初めて聞きました。
委員:本来は分けませんよね。
当社:釣れてしまったものは放せばいいというところが多いです。
委員:今後は事前に調べることが大事ですね。
当社:事前にしっかりと調べていきたいと思います。
https://www.fishing-v.jp/shingi/index.php?p=30
当社:続きまして、磯釣り番組「本流のライセンス」で、黒のボックスに書かれている出演者の方の個人情報が映っていたというご指摘について、状況をご報告いたします。
当社:カメラが魚によっていった際に映りこんだバッカンに、出演者の方の個人情報が書かれており、放送前のチェックで気づかずにそのまま流れてしまいました。放送後この指摘を頂きまして、お客様にはお礼を、出演者の方へはお詫びをし、その後は番組の該当部分にモザイクを入れて放送しております。
委員:お客さんもよく見つけましたよね。止めないと気づかないですよね。
当社:4K8K放送になると、これまでは見えなかったものを見えてきます。今回は出演者の方の個人情報でしたが、乗合船など一般の方の情報が映りこむ可能性もありますので、今後は十分に気をつけたいと思います。
委員:そうですね、わかりました。
当社:続きまして、アジのルアー釣り番組「A-zing lab.2nd」で、放送後釣り場が荒れてしまった、場所をわからないように編集するなど配慮がほしかったというご意見について、審議願います。
当社:釣行時は暗かった為、明るいときに漁港全体を撮影しました。コンプライアンスは確認しております。その後現場からトラブルについての報告は受けておりません。
委員:取材によって釣りの客が増えて嬉しいという話は聞いてます。
当社:国土交通省も地方創生のひとつとして、人呼ぶ為のツールとして堤防開放をしてはというガイドラインを書き直しました。釣り人は自分の釣場に他の人が来ると嫌かもしれませんが、意外に地方は釣りを歓迎しています。
委員:われわれが想像するほど、釣り人に対する住民の感情は悪くありません。
委員:この場所はこの番組を放送する前から人が集まっていましたよね。
当社:他のメディアでもすでに放送されておりました。
当社:取材後の現場も確認を取るようにしていきたいと思います。
委員:オカッパリはこういう意見はきますよね。この番組も場所を紹介するというよりは、あのでかいアジをどうやって釣ったかというのを放送されていたので、全然問題なかったと思います。
当社:わかりました。
https://www.fishing-v.jp/shingi/index.php?p=31
当社:続きまして、女性アングラーの髪型に関しまして、前に長い髪を垂らしたまま特に電動リールを操作する映像を見かけますが、巻き込みの可能性が大変高く、安全に釣りをする観点から長い髪はまとめるようにしたほうが良いのではというご指摘について審議願います。
当社:プレビュー時は特に思いませんでしたが、ご意見のあと改めて確認すると、確かに危ないと思いまして、今後は長い髪の方が出演される場合は後ろで束ねて頂くよう制作陣に徹底していこうかなと思います。
委員:決まりはあるのですか?
当社:特にありません。
委員:プロの女性の方でも髪を垂らしていますよね。割とビジュアルを大事にしていますよね。
当社:プレビュー時は髪の毛には全く注目していなかったです。
委員:髭・爪はどうですか?
当社:髭は今までトラブルはありませんでした。
当社:爪は女性の出演者のオーディション時に視聴者の方が不快にならないようにお願いはしております。
委員:これまでに電動リールでの事故・怪我の事例はあるのですか?
当社:弊社の番組撮影内ではありません。
委員:電動リールは挟まると止まるのでは?
当社:昔は番組外ですが、リールに指が挟まって抜けなくなるという事故がありました。その後ある一定の圧力がかかると自動で緩む・それ以上回らないという構造にかわってきました。
当社:今後は長い髪の方は後ろで束ねるというルールに徹底しようと思っています。
委員:電動リールの場合だけですよね。
委員:邪魔だとは思いますけどね。でも違反ではないですしね。
当社:波の上下の揺れなど自分でコントロールできない状況だと巻き込まれる可能性はありますよね。
委員:髪型を決めるのですか?
当社:危険なのは電動リールの時だけですよね。
当社:今回は風もありましたので、長い髪は見た目にも良くないですよね。
当社:そういった環境の時だけ束ねるようにお願いすればよいのでは?
当社:見ているお客様に危険をにおわすような映像にならないように配慮していきたいと思います。
当社:それでは髪型についてのルールは特に決めずに、注意喚起は行っていきたと思います。
当社:こちらにはクレーム・批判めいたご意見のみをピックアップして載せております。応援メールは載せておりませんが、ご意見が減ってきているのは釣りビジョン視聴者が番組離れをしているとみるのか、番組審議委員会の審議の基、我々が襟をただしてきているのか、今後解析が必要かと思いますが、両方の意味があるかと思います。
委員:過去32回の番組審議委員会で指摘して「改めましょう、やめましょう」ということで取材が改まってクレームの対象にならないというところは増えてきているのではないでしょうか。減ってきても当然ですよね。
当社:お恥ずかしい話ですが、昔は取材をしてはいけないところで取材をしていたりとか、そういったクレームもありましたが、今はそのようなクレームはありません。
当社:技術の進化もありますよね。
委員:魚の扱いも丁寧になってきていますよね。
当社:ありがとうございます。他何かございますでしょうか。
当社:それでは以上で番組審議委員会を終わります。本日はありがとうございました。
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当社:2018年7月から2019年2月までに届きました視聴者からのご意見に基づいて、該当映像をご覧いただきながら個別に審議願います。なお、以前の番組審議委員会で審議したもの、視聴者の好き嫌いによるご意見については割愛させていただきます。
当社:アジング番組でロケを行った愛媛県田部漁港が、その後に釣り禁止になった件で配慮が足りてないのではという指摘をいただいています。しかしながら番組内ではテロップはもちろん、ナレーションでも漁港名には触れておりません。その後、調べを進めたところ関西の民放釣り番組で紹介されており、漁港名が表記されていたようです。
委員:放送するとレストランでも、どこでも混んじゃうんですよね。だけど応援してくださいというところがあったり、番組作る時はいつも困りますね。どっちとも言えないですけど。
当社:渓流や漁港の名前を番組内で、その場所を特定できる表記をしてしまうと、そこに人が集中してしまう事象が想定されますので、控えています。
委員:いつからですか?ずっとどこでやっているか分からないように全部の番組をやっていたのですか?
当社:本当はお客様に有益となる情報としましてはお伝えしたいのですが、テレビの影響というところでは、集中してその場所をつぶしてしまう可能性がありますので…
委員:いつも番組見てても分からないの。例えば温泉などを旅番組でも言えないというのもおかしいですよね?
当社:やっぱりその旅館とレストランと違いまして、釣り場所というのは人が集中すると環境が荒れてしまうことが過去にあったため控えています。
委員:釣りの禁止地区ではないんでしょ?
当社:禁止地区ではないです。今回のこの件は釣りビジョンの番組では漁港が特定できないよう編集を行っていた。その後、調べたところ地上波の釣り番組が同じ場所でロケを行いまして、その際に漁港名が分かるようにつくっていた。結果としてこの漁港が禁止となってしまったという現状がございます。
委員:漁港には謝ったのですか。
当社:はい。地区の漁協の方には。電話にて
委員:それ以上にやることはないでしょうし。今後もロケの場合はどこか分からないように、何県というのだけ分かるようにお願いします。
当社:たとえば公に霞ヶ浦とか大きな、みなさんの知っているところは出しています。小さい河川だとかこういった漁港だとかというのは気遣ってまいります。
委員:雑誌とかはどうなっているのですか?雑誌だって穴場情報だとか知りたいからその雑誌を買うわけでしょ?
委員:雑誌の場合は渓流も鮎も一切全部を分かるように書いた。むしろ紹介する場所が少ないと集中するので、どんどん紹介する。その結果は集中しなくなる。ただテレビと雑誌の規模が違う。読者しか見ていないから数が違いますよね。そういう差があると思う。
当社:こちらの番組は現在リピート放送を控えています。
委員:もったいないですね、ワクワクするようないい画が撮れているのに。
当社:そうですね、49センチの大型アジが釣れていますし。こういう事例がありますので、毎年リピート放送をする際には必ずロケで行った場所が現在釣り禁止になっていないかどうかの確認をしたうえでリピート放送を編成のほうで判断して放送を行っています。
委員:それしかないですね。そして謝るというか、場所の方が嫌な思いをしていないか、確かめるしかないですね。
当社:地元の方への配慮をしながら、今後も継続できるように配慮しながら取り組んでいくことが重要と常日頃から認識し番組制作していきます。
当社:次は番組タイトル「なんでそんなに釣れるん!?八代目タイラバで大奮闘!」についてご指摘を受けました。お客様はたくさんの魚が釣れることをこのタイトルから想像して御覧なっていただいたことが想定できます。ところが番組のなかでは本人たちは魚が釣れず、どこが大奮闘なんだというご指摘だと思われます。
「なんでそんなに釣れるん」というのは、乗り合いの他のお客さまが釣ったことへの出演者目線の気持ちを表現したところで少し語弊があったことが想像されます。
当社:お怒りでしょう。そう思って見てきた人はね。
委員:クレームって3つぐらいのタイプがあって、真と善と美とあって、真実か真実じゃないかというレベル、良いか悪いかというレベル、好きか嫌いかというレベルがあるんですね。これは真の問題なんですね、本当か嘘かということですよね。
このタイトルで見ると、嘘じゃないかとそういう怒りですよね。そこは正しくやるということが重要だと思いますよね。もっといえば、本当は釣れてないのに、釣れましたみたいなのがよくないわけですよね。これはタイトルが内容と正誤性がとれていない、嘘じゃないかという、ひとつの文句としては、分かる文句だと僕は思います。
当社:一部スポーツ誌の見出しで、大きく見出しがドンとあって「か?」という表現もありますが…
委員:番組のタイトルを見て見るというわけですよね。それは売り文句をみて商品を買うとほとんど一緒の行動ですよね。だからそういう意味でこれ見たけど、だまされたというのは結構分かりやすい不快感かなと思います。
当社:今回、ディレクターも貧果をカバーしようという気持ちが作用したんじゃないかなと。そこで少し真実との乖離みたいな部分がタイトルに表現されてしまったのかなと判断しています。なので今ご指摘があったように今後はそれが真実として伝わるようにタイトル等つけていきたいと思います。
当社:続いてもゴミの扱いについてのご指摘です。ルアーを結び余ったラインをカットしそのまま捨てているのではないかという内容です。
当社:このあとこの出演者がものすごく激しいパフォーマンスをするんですね、たぶん本人はそのことを頭の中で考えすぎて切ったラインへの扱いがちょっとぞんざいになっていたんだと思われます。番組づくりでゴミに留意するという事はこういうシーンもおろそかにすることなく意識していかなくてはいけないと感じています。
委員:これハサミで切った状態で端っこをポケットに入れることは物理的にはできるのですかね。飛んじゃうんでしょ?
当社:ラインの端を掴んで切れば可能です。
委員:反対を持って切れば、こうやって入れることができるのですね。
当社:ここ最近は出演者の方々もすごく意識をされていて、極力切ったラインを分かりやすくポケットに入れてくれたりしています。
委員:プロの方々に極力啓蒙して、そうしてくださいとお願いすべきですね。
委員:続きましてはフライフィッシングの番組で猿払川でイトウをターゲットにした番組についてご意見をいただきました。
当社:このイトウという魚は希少でむやみにとることが出来ず、いろいろなご指摘があることは想定しながらものぞみました。今回、地元の方からご意見をいただきましたが、イトウ釣りは特別なモノではなく子供でも安全に気軽にできる大物釣り。釣具屋の人間がツアーを組み8人も大挙して釣りをされると周囲に迷惑、イトウを釣り上げて大騒ぎし過ぎなのでは、またレギュレーションやリリースの仕方など年に一度しか来ない釣り人から押し付けられたくはない。といったご指摘をいただいております。釣りビジョン内での反省としましては、ルールという言葉が番組内で使われており、釣りのメディアが自らルールを作るべきではないなと、ルールについて触れるというのはいいのですけど、ルールを直接的に表現するというのはないんじゃないかということを反省材料としましてその点につきましては今後、配慮していくという意味で、いい勉強になったと思っております。
このご指摘の内容に含まれている。8人で大挙して釣り場所を訪れたというご指摘に関しましては、実際に8人の出演者とスタッフで、移動はしておりましたが、番組内に移りこんでいる釣り人は一般の釣り人であって、釣りビジョンのスタッフが場所を占拠したという事実はないと担当のディレクターより確認をとっています。
委員:イトウは大変むずかしいので、猿払は僕らも行きますが、ああいう場所ですよ、すごい河口でね。幾数の人が並んでいますから。別にああいう風景は不思議な話ではなくて、並んでいるうちの一人がやっとかかるかどうかくらいで、確率の釣りなんで。
本当に思入れの強い人がたくさんいますもんね。それと北海道にはガイドがいるんですよね、プロでやっている人が実質30人くらいいると思う。イトウ中心ですから、極端にいうとね。熊がいるんで、慣れてないとなかなか川に入れない。そこに釣具屋さんがお客さんを連れてくるというところに抵抗が確かにある。本当に一生懸命あそこで年中やっているガイドたちからすると、ツアーで釣具屋さんが何人も連れてきちゃうという不快感はあるんだと思います。それ以外にリリース方法はどうでもいいから放して欲しいという話はこの人が間違っていると思うので、やっぱり魚に気遣った番組内での紹介は正しいと思います。
ルールという言葉について、あれ実は、イトウを守る会の人とか釣り人の会だとかいろんな人がいらっしゃるんですよね。いろんな意見が常に戦わせてるんですね。シンポジウムも年中北海道でやってますので、その解釈の違いが随分あります。ルールというよりマナーの方が近いと思いますね。ルールを押し付けるのはマズイと思います、けどマナーとしては色々あるということをみなさんが提案されているので、そのとおりだと。僕はこれはいい話だと結論は思います。
当社:テロップでルールと打たなくてもよかったのかな。
委員:それはそうだよ、ルールはちょっと行き過ぎだよね。
当社:地元の人に上から押し付けるような印象を与えてしまったと反省しています。
委員:そこはそうだと思います。でも全体のつくりとしては、イトウを大事にしましょうという話だからね。あんなに喜んでと言われても、そりゃイトウ釣ったら喜びますよ。本当に。リベンジに行ってても釣れないひとがほとんどなので、別にあれはおかしくないですよ。
委員:だけど、この人がね8人のツアーを組んでいるということ書いているということは、番組内で何か言ったんじゃないですか?8人のツアーだという情報を。
委員:違う違う、この人が勘違いしている。
当社:食事のシーンなどで出演者とスタッフを数えれば8人ですね。ただ8人が同時に並んで場所を占拠するかたちで釣りは行っていないのです。
当社:一般の方が交ざって並んで映り込んでいるのが分からなくて、一緒にきて一緒にやったんだろうという。
委員:あそこは文句言わないです、常にああいう感じでずらっと並んでいるから、間に入って出たり入ったりしてますから。
当社:いまご指摘いただいたように、ガイドの方も現地の方に応援をお願いするという形のほうが、郷に入れば郷に従えじゃないけど、そこの地元のひとつの自然なかたちで溶け込めるのではと考えています。
委員:それはそうだね。ガイドはみんなと顔見知りですごい気を遣ってもらえるし、その方がいいよ。
https://www.fishing-v.jp/shingi/index.php?p=34
委員:毎年フィッシングショーに持っていく魚をずーっとためているんですよ。 なので何千何万と魚を見てきましたが、その中で一回だけ見たことありますよ、 跡の付いているのを。その魚は釣ってためておくので、触っているはずなんです けど一回だけありました。つかみ方とか時間だと思うんですけど。 その一匹だけでした。どういう条件なのかわかりませんが可能性としてはある。
委員:基本的に渓流なんかは水の中に手を入れて、手を冷やしてからとなってますから。
委員:論文とかで見ると、キャッチ&リリースしている魚の、魚にもよりますが1割くらいが死ぬといわれている。10~15%くらい。ブラックバスはだいたい10%といわれている。ただしそれが火傷によるものなのか、体力が低下して、体力が戻らず死んでしまうのか。いろいろ要因があるんですよね。例えば手で触ろうが手で触らなかろうが、水から上げて時間が経って放流したら死んでしまうと思うんですよね。だから、手で触るってだけではないと思いますね。この方はどういった方かは分からないですけど、触ると死ぬっていう思いがあって、それで触ってる映像を見るから気持ち悪いというか、「かわいそう」ってなっていると思うんですけどね。 ヘラブナとかは触らないですよね?管理釣り場の大会なんか見てても触らないですよね基本的には。渓流の場合は魚体を見せたいっていうところから触っていると思う。でもああいうビニール素材のネットを使ってダメージを与えないような形ではやっていると思いますけどね。
当社:釣りビジョンは魚に愛情をもって番組制作を行っていくんだという事はディレクター含め周知してやっております。このシーンだけじゃないとは思いますけれども、その気持ちはすごく大事だし、視聴者や釣り人にも広げていきたいという気持ちがあります。
委員:手は水に浸かってましたよね?
当社:今のシーンはそうですね。
委員;(映像のアングラーは)ベテランだもんね。
委員:意識的にそういったシーンを見せていくのは必要かもしれない。ちゃんと冷やしているところ。
当社:このご意見とは別なんですけども、過去にもバス番組で大きなのが釣れたからといって長い間水から上げていたシーンに対してご指摘をいただいたので、それを受けて制作部の方で釣れた魚を30秒以上水の外に出さないというルールも決められ改善も行っている。今後こういったご意見をなくせるように制作部では動いていく。
委員:演出としても手を冷やすシーンを入れてもいいかもね。
当社:こちらが映像の審議としては最後となります。こちらは北海道でロケを行っている『北海道つり部』という番組でして、女性のアングラーが釣りをした際にルアーに折れた枝が引っ掛かって、その枝を外した後の処理が湖の中に戻しましたが、その行為が「捨てる」と捉えられたというご指摘です。
委員:難易度が高いですね、今回は。
委員:魚じゃないけど、釣れたという事でリリースしましょう、そのリリースがキーポイントじゃないですか。魚ではないですけど一応釣れたというところで、リリースという言葉もやり取りじゃないですか?別に違和感は感じないですけどね。(魚は)釣れなかったけど枝は釣れた、と。
当社:前もご指摘いただいたゴミ問題に関しましても、細心の注意を払いながら環境保全のために、ゴミの扱いというものには留意して番組制作を行っている。ただ今回は枝だったという事ですね。
委員:あれもゴミだっていう人がいるっていうとね、ちょっと。リリースシーンを見せなくても番組として成り立たったかもしれないですね…。ただ流れとしては、無理やりカットする感じになる、やっぱりリリースしていいような気もしますけどね、枝だから。
委員:私も枝がかかったら、オカッパリだったら後ろにポイっと投げちゃいますけど、何もない船釣りの時はそのまま落としちゃうんで、当たり前なのかなって見てて思いますけど。あとちょっとこれとは関係ないんですけど、一つ前のご意見のライフジャケット着てないじゃないかというところ、私も映像見てて大丈夫かなって思いました。完全にオカッパリならいいんですけど、ちょっと微妙なライン。ウェーダー着てるってことは若干水に入るという事も想定される釣りなので、できれば着てほしかったなと思います。
当社:もしかしたらウエストタイプで隠れていたのかもしれないですが。
委員:いろいろ映像を見てもゴミも映ってないし、きれいにされているってことが良くわかりますね。だいたい釣りに行くと必ず「ゴミがあるなぁ」って思いますもんね。でもどの映像を見てもきれい。いいと思います。まあ私だったら枝はリリースしないですね、また引っかかるから。大丈夫な範囲だったと思います。
委員:最後に。意見の最後に鮎のことについて書いてる人がいますが、これについてどのような返答をされたのか。
当社:なぜアユ釣り番組が少ないのかという意見について。釣りビジョンでは『鮎2019』という題名で年間9本作った。シーズン中は月2本ペース。ご意見にあるように鷲見さんの番組は親子の関係や絆にフォーカスして番組制作を行い、『鮎2019』として放送したので、テクニックなどにフォーカスした内容ではなかったのは事実。別のジャンルとして扱えばよかったのかもという反省はある。鮎番組が少ない理由としては、簡単に解決できない問題があります。
当社:こういった声は例年多く、そんな声にこたえるためにできる限り放送していきたいが季節外れだとか、禁漁なのになんでこの時期にこんな釣りやってるのかと言われるケースもあります。
委員:鮎釣りは、いろんな意見を言ってくる人が多いでしょう。
委員:季節はずれとか、禁漁時に番組ながすなとか、そういうこと言う人は鮎釣りをしないひとですね。
委員:鮎とフライと渓流は作るのも大変、難しいですよね。
委員:昔とは変わってきてる、6月よりももっと早くなってきてる。冬にも連載していた。マニア向けだから禁漁とかいう人は読まないけど。
委員:ただ、こういった意見を頂けるのが華。
委員:前までは知っている人しか見てなかったからこういった意見はなかった。今は初心者や釣りが分からない人も見ている。こういう意見はどんどん出てくる。逆に言うとみる人がどんどん増えてるという事。
当社:それでは以上で番組審議委員会を終わります。本日はありがとうございました。
https://www.fishing-v.jp/shingi/index.php?p=35